「楽園としての芸術」展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2014年 6月 21日 |
人の営みにおいて、芸術は本来どのような役割を担うものなのでしょうか? ダウン症などの障害がある本展のつくり手たちは、ひとり黙々と、あるいは談笑しながら、何の気負いもなく作品を手掛けていきます。なかには、筆を執る前とは別人のような集中力を発揮し、目の覚めるような絵をたちまち仕上げてしまう人もいます。 完成に何年もの時間がかかる場合でも、作品への執着はありません。比較をし、競争することもありません。創造のプロセスにおける、息をするように迷いのない彼らの構えが、「限りない自由」を呼び込んでいます。 芸術の醍醐味とは、つくり手にも鑑賞者にも「特別な経験」が与えられることにあります。制作のなかで心が解き放たれ、その結果生まれたものが、また人の心を揺り動かすという奇跡のようなつながり。本展が新鮮な驚きとともに、世界に調和と幸福をもたらす芸術の可能性―「楽園としての芸術」のあり方―を体感いただける機会となることを願っています。 その他関連イベント: 全文提供:東京都美術館 会期:2014年7月26日(土)~10月8日(水) |
最終更新 2014年 7月 26日 |