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松井ヨシアキ:パリのアンサンブル
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 5月 16日

「パリジャン」
2014年
油彩、キャンバス
30S

絵筆に宿る、センチメンタリズムが奏でる叙情

アンサンブルとは、光と影、音との調和。松井ヨシアキは、パリの風景を中心に、記憶の奥底にある光と影、音を追って、リズム感のあるタッチでキャンバスを彩っています。生き生きと描かれる、カフェテラス、ギャルソン、演奏者、ダンサー。パリに封じ込められた躍動が、鮮明に動きだします。

絵の中で色が溶け合い、踊っているような一瞬は、詩的な感覚で満ちています。必ずしも、目の前にあるシーンがそのまま描かれているわけではありません。そこに生きる人々や空気を取り込んで、自らの心と深く結びつけた瞬間を捉える…それがめくるめくノスタルジーへと誘うのです。

Bunkamura Galleryにおいて7年ぶりの開催となる今展では、新作を中心に、演奏者やダンサーを描いた臨場感あふれるシリーズ、代表的なパリのモチーフや風景画作品を展示・販売予定。パリの今と時間の中に眠っていく情景が、幾重にもきらめきながらアンサンブルを奏でます。哀歓とポエジーから生まれる、至高の旋律をお楽しみください。

[作家プロフィール]
1947年 福井市生まれ。
1972年 大手町画廊で初の個展を開く。
1984年 「第19回昭和会展昭和会賞」を受賞し、脚光を浴びる。
1995年 パリで個展を開く(以後2010年、2012年に開催)

これまでに数々の画集を刊行し、人気を集めている。
最近では、イタリアのヴェネツィアを描いた画集「現と夢の間 VENICE」を出版。
Bunkamura Galleryでの個展開催は1997年、2001年、2007年以来、今展で4回目となる。


全文提供:Bunkamuraギャラリー
会期:2014年6月18日(水)~2014年6月25日(水)
時間:10:00~19:30
会場:Bunkamuraギャラリー
最終更新 2014年 6月 18日
 

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