展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2014年 5月 14日 |
蜜蝋で作られる原型から鋳造するというのが一般的なプロセスのブロンズ彫刻ですが、素材が移行する過程で「カタチに距離を感じる」ことから、伊藤は長年原型を作らずにブロンズの塊そのものから形を見出していく独特の手法で作品を制作していました。 しかし近年はブロンズとわかり合え始めたこと、また、蜜蝋は伊藤自身が感じる「センチメンタル」を表現するのに適しているということから蝋型原型から作品を作る技法に立ち返っています。 彫刻とは何か?という永遠の問いに挑戦し続ける伊藤は、20年に及ぶ考察とブロンズ研究から、静かに表現の幅を広げています。 数千年もその形を変える事のない、非日常的な長さでの時間的要素を孕むブロンズという恒久的な素材を操り、豊かな表情を見せてくれる伊藤の作品をこの機会にぜひご高覧ください。
[作家プロフィール] 伊藤一洋 K a z u h i r o I t o 1972 福岡県生まれ 1997 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業 個展 2012 「bridge」hpgrp GALLERY TOKYO(東京) 2013 「birth of the birthday」hpgrp GALLERY TOKYO(東京) aura gallery(北京) 2011 「unknown touches」hpgrp GALLERY TOKYO(東京) 2010 「fallen genius」hpgrp GALLERY TOKYO(東京) 「The return of the thin bright duke」 ヤマネアートラボ(福岡) 2009 「Evidence」 hpgrp GALLERY TOKYO(東京) 2008 「The baby can dance, phantom cry」 hpgrp GALLERY TOKYO(東京) 2007 「LIQUID GOLDEN BABIES」ギャルリー東京ユマニテ(東京) 2006 「LIQUID GOLDEN BABY」to.ko.po.la(福岡) 2005 「彫刻の本能 vol.2」 なびす画廊(東京) 2002 なびす画廊(東京) 2000 「焼かれ猿、立ち眩んで半歩」田中画廊(東京) 1999 「焼かれ猿の顎」田中画廊(東京) グループ展 2011 「sogno・夢~二田原英二と次代を担う作家展~」佐藤美術館(東京) 2014 「玄品 Xuan Pin」aura gallery taipei(台北) 2010 「love and punishment」 aura gallery(北京) 「久月」 aura gallery(北京) 「DIMENSIONS-版表現、その広がり-」東京日本橋高島屋6階美術画廊X (東京) 2009 「掌9」ラディウム レントゲンヴェルケ(東京) 2008 「Moeglichkeit(メークリヒカイト)」ラディウム レントゲンヴェルケ(東京) 「無題/UNTITLED」 hpgrp GALLERY TOKYO(東京) 2007 「彫刻の本能 vol.3」 hpgrp GALLERY TOKYO(東京) 2005 「奇妙な庭、にて」田中画廊(東京) 2004 三人展「火群の芽」桃林堂画廊(東京) 2003 二人展「彫刻の本能」なびす画廊(東京) ギャラリーなつか(東京) 「Melting Pot」田中画廊(東京)
オープニングレセプション:2014年5月23日(金)19:00~21:00
全文提供:hpgrp GALLERY TOKYO
会期:2014年5月23日(金)~2014年6月22日(日) 時間:11:00 - 19:30 休日:月 会場:hpgrp GALLERY TOKYO
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最終更新 2014年 5月 23日 |