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Marie Passa:Wittgenstein
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 4月 08日

©Marie Passa

この度 EMON PHOTO GALLERY では、Sage ParisギャラリーとキュレーターCaroline Trauschの協力のもと、 6 月4 日よりフランス人女性アーティストM a r i e P a s s a マリー・パッサの日本およびアジアで初となる個展『Wittgenstein』を開催致します。
1979年生まれのMarie Passaは、建築家として10年間世界的に有名なJean-Michel Wilmotte設計事務所で働き、2006年から本格的に写真表現に絞って活動を始めました。
2006年から2009年までの間に世界中を旅して独自の写真表現を追求し、作品を発表し始めた2010にはロンドンのTristan Hoare GalleryとパリのBouygues Telecom本社にて個展をするに至っています。
彼女にとっては、建築物そのものだけでなく、色が重要な要素となっていて、2010年から2012年には、オーストリアの哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインによる「色彩について」に着想を得た147点のカラーシリーズを制作しました。
アジアやアメリカでル・コルビュジエやルイス・バラガンの建築物を撮影しながら、Passaは音符のように色と戯れ、まるで万華鏡のようにカラフルな作品を制作しました。それらは、空間を詳細に切り取りながらも、私たちを日常から連れ出す壮大な避難所のようでもあります。鑑賞者を建物の内部へと静かに誘いながら、同時に大胆な色使いによって驚きの感情を与えます。彼女の作品は、説明的になるのを避け、写真と絵画、または現実と抽象の境界への挑戦でもあるのです。
2013年、彗星のように現れ、ニューヨークのAIPAD、バーゼルのART BASEL、またパリのPARIS PHOTOにて紹介されると高い評価を受け、 2013年末には、Sage Parisギャラリーにてグループ展YELLOWに、他アーティストChristo,Cy Trombly, Arshile Gorky,Marcel Duchampとともに参加しています。
Passaの作品は、テート美術館、ルイ・ヴィトン財団、カタール財団、Bouyguesテレコム、Guy Savoy、Jean-Michel Milmotte等、名だたる施設にプライベート・パブリックともにコレクションされています。
作家の建築との縁は、2014年プリツカー賞を受賞した建築家、坂茂により設計されたTogo Bldgにある、エモン・フォトギャラリーでの今回の初個展というかたちで、さらに強いものとなるでしょう。


全文提供:EMON PHOTO GALLERY
会期:2014年6月4日(水)~2014年7月26日(土)
時間:11:00 - 19:00 (土曜)11:00 - 18:00
休日:日
会場:EMON PHOTO GALLERY
最終更新 2014年 6月 04日
 

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