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膜をほどこす
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 4月 07日

河合真里「斜塔」(油彩、カンバス、72.7×53センチ)

絵の具の層の重なりやイメージの重なりなど、絵画の魅力を生み出すレイヤー(層)に着目し、3人の若手画家、奈良田晃治、河合真里、福田遼子の油彩画を紹介します。主に旅先の風景をモチーフに、地と図の関係が入り組んだコンポジションとしての風景画を制作する奈良田。光の屈折率が異なる層をいくつも重ねることによって微妙な色合いを生み出す河合。「母親の胎内で感じていた安心できる空間」を思い描きながら、部分的に絵の具の層を重ねてかたまりを強調する福田。3人は意味を伝えるのではなく、それ自体の魅力によって視線を釘づけにする絵画を目指しています。

[作家プロフィール]
奈良田晃治(ならだ・こうじ) 1982年大阪生まれ、2006年大阪芸術大芸術学部卒。09年以降、Gallery Den(大阪市)、2kw Gallery(同)で個展。

河合真里(かわい・まり) 1987年兵庫県生まれ、2012年武蔵野美術大大学院造形研究科美術専攻修了。13年に個展「トーキョーワンダーウォール都庁2012 ある光景」(東京都庁第一本庁舎)、同じく「TWS-Emerging210 層の記憶」(トーキョーワンダーサイト本郷/東京)。

福田遼子(ふくた・りょうこ) 1987年徳島県生まれ、2011年鳴門教育大大学院美術コース修了。11年Gallery銀座フォレスト(東京)、GALLERY SUZUKI(京都市)で個展。12年橘画廊、Gallery銀座フォレストで個展。同年国展新人賞受賞。13年橘画廊で個展。


全文提供:橘画廊
会期:2014年4月8日(火)~2014年4月26日(土)
時間:12:00ー19:00 (4月26日は午後5時まで)
休日:日・月
会場:橘画廊
最終更新 2014年 4月 08日
 

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