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クリストフ・コパン:The Hills Are Alive: Landscape 2
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 3月 31日

Roaring mountain / 2012 / W570×D490×H540 (mm)

H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIより、クリストフ・コパン個展「The Hills Are Alive: Landscape 2」開催をご案内申し上げます。

ロサンゼルス。アーティスト、クリストフ・コパンはこの地を訪れた際に、この街を囲む美しい山々を生涯の制作テーマにしようと決めました。かつてベルギー王室御用達となるまでの活躍を見せたブリュッセルの帽子デザイナー、クリストフ・コパンは2012年の秋冬シーズンを最後に自身のブランド「Christophe Coppens」の活動をストップしました。ビジネスが大きくなるにつれ、自分の考えるクリエイティブなことが出来ていないと感じたからだと語っています。ファッションデザイナーをやめ、アーティストとして自身の表現活動に専念するようになった彼は、自分の作って来た洋服を重ねていくつもの山を作りました。そこからヒントを得て制作したのが、過去の自分を「山」として再構築する作品「Everything Is Local:Landscape 1」。この作品で2013年にボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(オランダ、ロッテルダム)にてアーティストとしてのデビューを飾りました。その後、(山のない)ベルギーからロサンゼルスに居を移し、続く「The Hills Are Alive : Landscape 2」は、前作から継承する「山」のイメージも色濃く残しながら、ロサンゼルスを構成する重要な要素の一つ、ハリウッド映画のセットを想起させるインスタレーション作品です。2014年3月24日、本作品が東京・丸の内のH.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIに登場します。「 ショップ」という世界観に強いこだわりを持つクリストフらしく、ギフトショップさながらに構築された空間には、様々な素材で作られた「山」のキャラクターオブジェが並びます。コミカルなもの、モンスターらしきもの、セクシュアルな形体など、個性的と評されたかつてのコパンの「デザイン」を彷彿とさせながらも、さらに感性が解き放たれた世界が確固たる技術で表現されています。人々を美しく飾り続けたその感性は、新たな地で自己に眠る強烈な個性を引きずり出し、表現者として次章の幕を開けたと言えるでしょう。

[作家プロフィール]
クリストフ・コパン
1969年、ベルギー生まれ。
舞台装置などのディレクターとして経験を積み、21 歳の時にアクセサリーデザイナーとして自身のブランド「CHRISTOPHE COPPENS」を立ち上げる。その後21年に渡りファッションの世界で活躍。ユニークな装飾を得意とする独特のスタイルを確立する一方で、ベルギー王室のフォーマルなアイテムも手掛ける。そしてその15年に渡る活躍が認められ2010年、ベルギー王室より「王室御用達デザイナー」という称号を正式に授与される。2012年、アート性の強いファッションデザイナーとしての活動に終止符を打ち、芸術作品のみを創る「アーティスト」への転身を決意。現在は活動拠点をアメリカのロサンゼルスに移しアート作品の制作活動を行う。

展示歴
2013 “Everything is Local ; Landscape Part 1” , Boijmans Van Beuningen Museum, Rotterdam
“The Hills Are Alive: Landscape 2” , DdB GALLERY, Tokyo
2011 “Barbra”, Highlight Gallery, San Francisco
“CC 20 years”, Pierre Bergé Auction House, Brussels
“ARRRGH Monsters in Fashion”, Benaki Museum, Athens
“The Art Of Fashion”, Wolfsburg Museum, Wolfsburg
2009 “The Art Of Fashion” Boijmans Van Beuningen Museum, Rotterdam
2008 “No References”, Platform 21, Amsterdam
2006 “Dream Your Dream II”, Gallery Joyce, Paris
2005 “Dream Your Dream” , Yoyogi Stadium, Tokyo
2003 “The Dollhouse III: Return to the Dollhouse”, Z33, Hasselt
2002 “The Dollhouse II: Life Goes On”, Brakke Grond, Amsterdam
2001 “The Dollhouse”, Museum Charlier, Brussels

デザイナーとして
Manish Arora, JuunJ, Songzio, Issey Miyake, Romain Kremer, Lolita Lempicka, Yohji Yamamoto, Guy Laroche, Delacre, Citroën, L’Oreal Paris、JBC, K-Way, Levis Paints,
Joyce Hong Kong, Motorola, Evisu など多数のブランド、企業とコラボレーションを実現。


全文提供:H.P.FRANCE WINDOW GALLERY
会期:2014年3月24日(月)~2014年5月22日(木)
時間:11:00 - 21:00/日・祝日:11:00 - 20:00
休日:月
会場:H.P.FRANCE WINDOW GALLERY
最終更新 2014年 3月 24日
 

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