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横浪 修:1000 Children
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 3月 14日

©Osamu Yokonami

この度 EMON PHOTO GALLERY では、4月25日より横浪修の最新作『1000 Children』の展覧会を開催致します。

広告やファッション等で活躍する横浪修は、プライベートワークとして、「こども」と「果物」を被写体にした作品を撮り続けてきました。 前作で100人の作品を発表した横浪修は、京都の三十三間堂の仏堂を見た時にその数と存在感に圧倒され、1000という数に確信を抱いたと言います。その後、新たに1000人のポートレートを目指す目標を立てて、6年かけて制作されたのが今回の最新作『1000 Children』です。 展示作品では林檎、マンゴ、桃などの10種類の「果物」と1000人の「こども」を使い、単一方向に首を傾げるしぐさから表れた表情を淡々と捉えています。横浪修が切り取った表情が群となる時、主体同士がさまざまな感情を内在しつつも語り手の主格を持たない相互客体性から生まれる不思議な強さが『1000 Children』に表されています。 本展示では展示に工夫を凝らし、映像とインスターレションの展示構成を計画しています。 ぜひご高覧くださいますようご案内を申し上げます。

[作家コメント]
「 1000 Children」

京都の三十三間堂でみた1000体の観音様を目の当たりにした時、言葉が出ないほど圧倒され、1000という数字に確信を持ちました。
前回の「100Children」の制作を終えたあとに、もっと人数を増やすことで、言葉で伝えなくても個々の強さと集合としての強さがさらに表現出来るのではないかと思い、4年ほど前から1000人を目指してスタートさせました。
1000 人を目指すうちにみえてきた新たな発見は、以前に撮影した子に似ていると思って並べてみると、外見での分類が6~7パターンに分かれることでした。ある人類学の専門家によれば、姿形には関係がないのらしいのだけど、日本人はおおまかに7パターンのDNAに分類できるのだそうです。
個々に対峙していく回数を重ねることで、純粋な目で見つめる子供達とカメラの間には常に違った「間」があり、その瞬間を逃さないように、こちらも最大限の集中力で受けとめるように向かいあってきました。
当初のコンセプトである、同じ服装、同じ動作、同じ背景にして外面を均一化する事で、逆に本来の個を浮かび上がらせることが、前回よりも一層見えてきたなかで、個の力、100人の集合体の力、1000人の集合体の力、そして似た子供達の集団の力を、見て感じて頂ければ幸いです。

2014.03 横浪修

[作家プロフィール]
横浪 修 Osamu Yokonami

1967 京都生まれ
1987 ビジュアルアーツ専門学校 大阪校
1989 文化出版局写真部
1990 中込一賀氏に師事
1994 独立 広告・雑誌等で活動

展示
2007 イノセント エモン・フォトギャラリー
2009 100children エモン・フォトギャラリー
2012 assembly 渋谷のギャラリー
2013 assembly De Soto gallery (LA)
2013 De Soto gallery(LA) 参加
2014 Sophie Maree gallery(オランダ) 参加

出版
2007 なんのけない
2009 100children
2012 assembly
2014 1000children

オープニングレセプションパーティー
2014年4月25日(金) 18:00~20:00


全文提供:EMON PHOTO GALLERY
会期:2014年4月25日(金)~2014年5月30日(金)
時間:11:00~19:00 土曜11:00~18:00
休日:日・祝
会場:EMON PHOTO GALLERY
最終更新 2014年 4月 25日
 

関連情報


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