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柴田祐輔:BGM
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 3月 04日

『局地的雨』2013年、Single channel video with sound / 7min 03sec

waitingroomでは初の個展となる柴田は、2013年の六本木アートナイトでのパフォーマンス作品『クリーニングディスコ』や、Art Center Ongoingでの個展『惑星』が話題を呼んだ、現代美術作家です。 本展では、「見るものに都合よく解釈された世界、“良い物語”からの脱却」をテーマに、現実とフィクションの関係に着目して作られた映像や写真などで構成される、新作インスタレーション作品を発表します。

「私は作品で、現実社会において、限られた範囲内で物語が共有されている状況を作り出します。 それはまるで現実に体当たりしているかのように強引に、唐突に現実に物語を持ち込むのです。 その物語は無意識に共有される”良い物語”とは違い、言わば皆と共有出来ない孤立化した物語であり、私たちに違和感を伴って、物語の存在を外側から客観的に把握させてくれます。 私は無意識に共有される”良い物語”から脱却する為に、現実に於ける物語の所在を明らかにした上で、この物語が現実とどのような関わりを持つことが出来るのか、その有効範囲を探ろうとしています。 時に、既に現実に入り組んでいる物語を加速させたり、実際の出来事に於いての偶然と必然の関係を揺さぶったり、実際の会話を台詞に起こし、演技が真実と入れ替わる瞬間を捉えようとしたりして、突拍子もない孤立化した物語が現実と深く結びつくクライマックスの瞬間を捉えることで、虚実の関係が密接で曖昧であるありのままの現実へアプローチしようとしているのです。(柴田祐輔)」

写真や映像、彫刻など、様々なメディアを用いて現実社会に深く切り込む、 柴田のインスタレーション空間に是非ご期待下さい。

なお、同展覧会はトーキョーワンダーサイト渋谷・本郷「アジア・アナーキー・アライアンス」展のサテライト・プロジェクト「AAA東京アライアンス」と連携しています。

オープニングレセプション:3月15日(土)18:00~21:00

*会期中は、月曜17~23時および金&土&日曜13~19時のオープンとなります。
*本展のオープニングを、2014年3月15日(土)18~21時に開催致します。作家も在廊します。


全文提供:ウェイティングルーム
会期:2014年3月15日(土)~2014年4月20日(日)
会場:ウェイティングルーム
最終更新 2014年 3月 15日
 

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