この度 EMON PHOTO GALLERY では、 MOTOKIによる個展『SUMO』を開催致します。 昨年、「御苗場Vol.12横浜」で野良犬の写真がレビュアー賞を受賞した注目の新人作家の初個展。 被写体を相撲へと変えても、真正面から情熱的に写真に捉えようとする姿勢はかわらず、人体と人体がぶつかりあい格闘するその奇妙な様に惹かれ、感覚的にシャッターを切っているような作品からは躍動感と緊張感とともに、誰もみたことのない相撲の深遠なる世界に引き込まれるような魅力があります。 日本国技の相撲を被写体にしてきた写真は数多くあれど、1枚のアート作品として昇華しているものはそれほど多くないでしょう。 MOTOKIが捉えた、闇に浮かび上がる力士たちが放つ肉体の妖しいまでの動態と造形美をご高覧ください。

［作家コメント］
１年に１度、靖国神社で神々への奉納相撲が行われる。
昨年5月に、その 奉納相撲を見たのが、生で相撲を見た最初だった。
本物の相撲を見たとき、不思議だった。
無言で無表情で人間ではないように思われた。
そして、裸体の力士が戦う姿は神聖であり、神秘的であった。
そのとき自分が感じた神々しさを、写真で表現して伝えたかった。

［作家プロフィール］
MOTOKI (本木久美子）

1961年 新潟県生まれ
東京理科大学　理工学部　物理学科 卒業

【グループ展】
２０１３年３月　Bright Photo Salon　安達ロベルトゼミ修了展　

【個展】　
２０１３年１０月　iiaギャラリー御苗場vol.12 ピクトリコ賞企画写真展「NORAINU」

【受賞歴】
２０１３年２月　御苗場vol.12　ピクトリコ賞／My　Book 賞／レビューアー賞(エモンフォトギャラリー）
２０１３年９月　Japan Photo Award　原田　知大　賞

【雑誌掲載】
２０１３年４月　月刊カメラマン　「カメラマン最前線」