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クリス・ベーレンス:念写
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2013年 12月 06日

“crossing” 2013, 38.5 x 68cm, ink and graphite on paper on wood

この度メグミオギタギャラリーにて、2013年12月7日から2014年の1月18日まで、オランダ人アーティスト、Chris Berensの日本初となる展覧会を開催致します。

Chris Berensは1976年にオランダ南部のスヘルトーヘンボスで生まれ、現在はアムステルダム・ヨルダン地区の運河を見下ろすアパートにアトリエを構えて制作活動を行っています。 Chrisは小さな絵を薄い紙に描きそれらを張り合わせる独自の技法により、まるで3Dのような立体感と空間的広がりを持つ絵画を創り上げていきます。 はっきりとした明暗の描き方からは、オランダの巨匠レンブラントやフェルメールの影響を垣間みる事が出来 ます。 その作風は「ロマンティック・バロック」と呼ぶに相応しい、繊細な夢の世界です。 柔らかな光の漂うファンタスティックな世界には、彼の内面世界に生息する不思議な生き物達が登場し、見る者を強く惹付けると同時に優しく誘います。

オランダ、オーストラリア、アメリカに続く記念すべき今回の日本初個展では、日蘭両国のモチーフが作中に登場し、160cm以上の大作を含む20点の新作が展示されます。 今、世界中から最も注目されている期待の若手アーティストChris Berensの力強く幻想的な美の世界を是非お楽しみ下さい。

「僕の技法というのは、ある瞬間に確立されたものではない。”自分の仕事”をするために気が遠くなるほど色々なことを試し、集結させた結果とでもいうのだろうか。 なんにせよ、確立されたひとつの技法と呼ぶべきものではないということだけは確かだ。 今の制作スタイルに辿り着くまで8年かかったし、これからも変化し続けていくだろう。 そこには魔法のインクも、紙も、存在しやしない。そのことは僕に、僕のストーリーを容易に映し出す事を許さなかった。だからこそ僕はその壁を壊そうと、あがき続けることに何年も必死だった。 イメージに、そして自分自身に率直でありたいという想いは、一筆の運びに全て表出する。 奥底から湧き上がってくるイメージは全て、インスピレーションの源に関わらずみな”本物”だ。それだけは何者にも動かしようのない事実であり、あるいは僕にとっての真実でもあるのだ。」

会期:2013/12/7 - 12/28, 2014/1/7 - 1/18
★Preview Party 12/6(金) 18:00-20:00
(アーティストが来日します!どなたでもご参加頂けます。)


全文提供:メグミオギタギャラリー
会期:2013年12月7日(土)~2014年1月18日(土)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月曜、祝日
会場:メグミオギタギャラリー
最終更新 2013年 12月 07日
 

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