パリからの美味しい贈り物

柔らかな羊毛から作り出された、リアリティのあるケーキやお菓子たち。羊毛フェルト作家として活躍している福田りおは、フェルティングニードルという針で羊毛を刺して固めて形にしていくこの手法を独学で学び、創作活動を続けています。羊毛の手触りや手法のシンプルさ、フェルト化する感覚の面白さに魅力を感じ、講演会やカルチャースクール、書籍や雑誌、テレビなど、制作発表の場を広げて活躍しています。

羊毛スイーツ作品の創作活動を始めたのは、建築など構造物好きの一面や、もともとお菓子作りが好きだったことがきっかけ。彼女でしか手掛けられない、オリジナルのスイーツ作品のジャンルを確立しました。また、お菓子というモチーフは、それそのものが幸せの記憶の象徴だと語る彼女。家族や大切な人と分け合うお菓子は、美味しさと楽しかった時間を想起させるもの。見ているだけでも幸せな気持ちにさせてくれるスイーツが好きだという作家自身の想いが、作品に込められています。

また、最近ではパリでも作品を紹介し好評を得ています。今展では、パリの一角にあるお菓子屋さんをイメージし、クリスマスをテーマにした作品や、これまで制作してきた数々のお菓子作品を展示販売いたします。さらに今回は、フェルト材料なども販売すると同時に、会期中にパリでも大人気だったワークショップを開催致します。ここでしか体験できない、ニードルフェルト手法での制作を、是非体験してみてはいかがでしょうか。 思わず食べたくなる羊毛スイーツ作品を、この冬味わいに是非いらしてください。

※ワークショップの詳細は決まり次第、ホームページ内に公開いたします。

全文提供：Bunkamura Box ギャラリー

会期：2013年12月14日（土）～2013年12月25日（水）
時間：10:00～19:30　※最終日は18:00まで
会場：Bunkamura Box ギャラリー