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ウラサキミキオ展 
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2018年 3月 19日

出品作品より

     ウラサキミキオは風景や静物をモチーフとして、他に類を見ない独自の絵画を進化させています。冷徹なタッチの写実描写、そこに吸い込まれる視線をあえてはね返すかのように、デカルコマニーによる色面の断片などをコラージュすることで、目の前の一見何気ない事物がなぜか自分を寄せ付けない、決してそれ以上は近寄らせないと感じる瞬間、その不可解であると同時に眼を離すことができない光景を描いています。その画面は私たちの日常の現実感覚に不思議な揺らぎを引き起こす力を宿しているようです。

      最近作では建物の床や壁、鏡や水面に映った影、すなわち非実体的な虚像を扱った作品を多く描いていますが、その意味について考察し、次のように述べています。
      「ふとしたことで日常がほころび、ぴったりとはり合わさっていた世界がささくれ、めくれ上がる。わたしたちには、それを再び閉じ合わせることができない。あらたに開けられた世界で、ものは自在にふるまい始める…わたしたちはもはやそれらと対等にかかわるしかなく、この世界がどこにむかっていくのかはだれにも分からないのだ…」

http://galleryk.la.coocan.jp

全文提供:Gallery K


会期:2018年3月26日(月) 〜 2018年3月31日(土)
時間:11:30~19:00 土曜日~17:00
休日:日曜日
会場:Gallery K

最終更新 2018年 3月 26日
 

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