大久保貴裕展 SAILING THE OCEAN OF CONTINGENCY |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2016年 11月 02日 |
何かを描くために線を引くのではなく、線の運動自体が世界の在り方を示すこと、つまり絵画表現の原基として、大久保貴裕は「線」を置きました。なぜなら「線」というものが、何者にも成り得て、同時に何者でもあり得ないような不思議な存在だからです。輪郭。境界。運動。軌跡。さまざまな「線」そのどれひとつとして実体ではなく、だからこそ「線」の発見は人間の思考を抽象世界へと誘導し、表現行為の無限の可能性を開いてきました。そして自らの身体をもって新たに線を引くことにより、彼は「無意味で非人間的な世界と共謀」し「世界の深層から意味の潜在性をすくい上げる」と表明しています。 http://galleryk.la.coocan.jp/全文提供:Gallery K 会期:2016年11月7日(月) 〜 2016年11月12日(土) |
最終更新 2016年 11月 07日 |