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東海道 新風景:山口晃と竹﨑和征
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 4月 16日

山口晃《階段遊楽圖》2002年
撮影:木奥惠三
Copyright © Akira Yamaguchi
画像提供:ヴァンジ彫刻庭園美術館

現代美術作家、山口晃と竹﨑和征が、「東海道」をテーマにした、二人展。

山口晃(1969-)は、武士や現代人、馬やメカなど、今昔の風物が同一面に描き込まれた大和絵風の細密画で知られています。現存する土地の記号からたちあがる、架空の景観は、想像力の広がりと歴史の重なりを、ユーモアを込めて俯瞰します。その卓越した技法と、近代批判の精神、過去の様式を自在にとりこむ造詣により、国内での評価はもとより、近年海外での発表が相次いでいます。

竹﨑和征(1976-)は、記憶の断片としてのイメージや事物を、平面をこえた次元に配しながら、時間と距離軸の異なるもの同士がもたらす作用を探ってきました。その場所に行き、とらえた事象の、ゆるやかなつながりやうつりかわりを、絵画の間合いとして構築します。本展では、三島界隈に滞在し、その空気を肌で感じながら制作した作品を発表いたします。

かつての東海道は、現在の高速道路、新幹線へと姿を変え、流通網と情報網の発達により、地方はますます均質化しつつあります。山、水、風、街…一見同じような表層にひそむ風土の、豊かな相の切れ端を、作家たちはどのようにとらえるのでしょうか。幾多の時をつみあげて、その先に交錯する、未知なる風景をどうぞご覧ください。

また、ベルナール・ビュフェ美術館では「東海道五十三次展―広重から現代作家まで」を同時開催いたします。古今の絵師が描く東海道をお楽しみください。

山口晃(やまぐち・あきら)
1969年東京都生まれ。群馬県桐生市に育つ。96年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。主な展覧会に、97年「こたつ派」(ミヅマアートギャラリー)、07年「アートで候。会田誠 山口晃展」(上野の森美術館)「山口晃展 今度は武者絵だ!」(練馬区立美術館)、10年第17回シドニービエンナーレに参加。11年3月―5月に、シンガポールでの個展「Singa-planet」(ジャパン・クリエイティブ・センター)がある。著書に『すゞしろ日記』などがある。

竹﨑和征(たけざき・かずゆき)
1976年高知県生まれ。1999年高知大学教育学部卒業。主な展覧会に2000年「VOCA展 2000 現代美術の展望―新しい平面の作家たち―」(上野の森美術館)2004年「ニッポンタイムリサイクル」(イヴォン・ランベール、ニューヨーク)、08年「BIO TOPOS」(MISAKO&ROSEN Gallery)などがある。

【展覧会関連イベント】
■アーティスト・トーク
○山口晃 × 竹﨑和征
日時=2011年4月24日(日)15:00~

○山口晃 トーク&サイン会
日時=2011年7月31日(日)14:30~

*会場=ヴァンジ彫刻庭園美術館 展示室内  料金=展覧会入場料金に含まれます
*参加方法=お電話にて、ご予約下さい。当日チケットセンターにて受付け下さい。
クレマチスの丘コミュニケーションセンター Tel 055-989-8785

■ワークショップ
○竹﨑さんと「三島を描いて、庭園展覧会をひらこう!」(全3回)
日時:①2011年4月9日(土)【スケッチ】13:00~17:30
②2011年4月29日(金祝)【招待状作り】13:00~16:00
③2011年5月1日(日)【展示】13:00~16:00
対象:幼児から大人(幼児、児童は保護者1名のご同伴をお願いします)
*大人のみでのご参加も大歓迎です!
定員:15名
参加費:3,000円(全3回分:参加者と保護者1名の入館料、バス代含む)

○竹﨑さんと「わがまち、三島周辺マップをつくろう!」
日時:2011年8月5日(金)13:00~16:00
対象:小学生から大人まで
定員:15名
参加費:800円(別途入館料が必要です)
お申し込み:クレマチスの丘コミュニケーションセンター:TEL 055-989-8785

■学芸員によるギャラリートーク
会期中、学芸員によるギャラリートークを実施いたします。

■会期中に、本展関連書籍を発売予定。

※全文提供: ヴァンジ彫刻庭園美術館


会期: 2011年4月24日(日)-2011年8月30日(火)
会場: ヴァンジ彫刻庭園美術館

最終更新 2011年 4月 24日
 

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