関西在住あるいはゆかりの若手を中心に、気鋭作家が競演するアニュアル企画「Art Court Frontier（アートコートフロンティア）」の11回目。

本展は、美術界の第一線で活躍中のアーティスト、キュレーター、アートライター、ジャーナリストらが推薦者となり、出展作家を1名ずつ推挙して、ともに展覧会をつくり上げてゆくグループ展です。 今回は、映像やインスタレーションを主な表現媒体とし、多様な方法論で芸術や歴史における自明性へ揺さぶりをかけ、問い直す澤崎賢一（推薦：中村史子）、モノ／コトの残り方／消え方や、目の前に広がる風景の在り方に興味を持ち、旅やフィールドワークをベースに展示や出版等で表現を続ける写真家・下道基行（推薦：太田三郎）、昏々と構成要素の増殖を重ねた空間演出や絵画で、常識を超えたその向こう側にある美を立ち現せ、かつて見たことや感じたことのないような感覚を呼び起こすコタケマン（推薦：寺浦薫）、繊細なレースや飾りボタン、チョコレートや絵付け皿など、身近な趣向品が持つ魅惑の根源を質感に見出し、シルクスクリーンの技法を用いて何十、何百層とインクを刷り重ねながら、二次元から三次元へと再構築する芳木麻里絵（推薦：神谷千晶）など、10名の作家が一堂に会します。

今後の活躍がますます楽しみなFrontier作家たちによる「関西の現在」を、どうぞお見逃しなく！新人作家の登竜門以上の位置づけを担い、“関西でなければ見られない”好企画シリーズの展覧会として、本年もまた「Art Court Frontier」展にご期待下さい。
（＊敬称略）

◎出展作家×推薦者 [※作家五十音順、敬称略] --------------------------------------
内田洋平 × アサダワタル（日常編集家）
榎 真弓（版画） × 東島 毅（アーティスト）
笠間弥路（インスタレーション） × 松井紫朗（アーティスト）
コタケマン（絵画） × 寺浦 薫（大阪府府民文化部）
澤崎賢一（ビデオインスタレーション） × 中村史子（愛知県美術館）
下道基行（写真） × 太田三郎（アーティスト）
杉山卓朗（絵画） × 後藤哲也（OOO / FLAG）
前谷康太郎（ビデオインスタレーション） × 後々田寿徳（梅香堂）
山下雅己（絵画、彩色木彫、写真） × 出原 均（兵庫県立美術館）
芳木麻里絵（シルクスクリーン） × 神谷千晶（神戸新聞）

◎関連イベント -------------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆2013年7月6日[土]
14:00 - 16:00 トークイベント①〔 出展作家によるプレゼンテーション ＋ 推薦者とのディスカッション 〕
＊参加費500円（ドリンクサービス有、要予約）
16:00 - 18:00 レセプション（参加費、予約不要）

◆2013年7月13日[土]
14:00 - 16:00 トークイベント②〔 出展作家によるプレゼンテーション ＋ 推薦者とのディスカッション 〕
＊参加費500円（ドリンクサービス有、要予約）

全文提供：アートコートギャラリー

会期：2013年7月5日（金）～2013年8月3日（土）
時間：11:00 - 19:00
休日：日・月・祝
会場：アートコートギャラリー