岡本光博:BATTA MON returns |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2010年 11月 04日 |
あの・・話題となった「バッタもん」の再登場である。 アートという枠組みの中に安住し、本質的には無益・無害、その副次的な効果ばかりを狙う昨今のアートシーンに反発するかのように、岡本光博はどこまでもアートを社会批評のツールとして用い、さらにはアートというメディアそのものにも批判を加えていく。既成の価値観への異議申し立て、笑いや恐怖といった感情の喚起、多様な欲望の描出、そして文化における引用と剽窃の問題など。コンセプチュアルアートとポップアートの止揚による、現代/社会の批評モデルがそこに存在する。むろん、「オブジェクト」としての魅力も備えながら。 アートと社会の関係、そしてアートとは何かという根本命題・・・、使い古された問いかけではあるが、こうした時代だからこそ「バッタもん」をとおして、もう一度振り返る必要があるように思う。 アーティストトーク 全文提供: 特定非営利活動法人 キャズ(CAS) 会期: 2010年11月6日(土)-2010年11月27日(土)13:00 - 19:00|水・木休廊 |
最終更新 2010年 11月 06日 |