このThe Historic Futureシリーズは下平が毎回ゲストを招き、そのゲストが指定した場所へ共に行き、時間と場所を共有しながら撮影するものです。

時間的、空間的に限定された中で、何ものかとの出会いや発見を繰り返すことにより、それそのものが新しい方向を示す可能性を孕んでいるように思います。

One Day
この日のこの場所で私が撮影したというのがこのシリーズのキー・ワードとなります。

私が今息をしているこの瞬間と同じ時間の流れが他の場所にもあるという事を今一度考えてみると、私と他との間にある地続きの時間の流れを感知させます。私がこの日この（様々な）場所で何かを(海に転がる石ころや、風に揺れる葉っぱでも何でも)撮影したという行為自体の持つ確かな証拠や記録が、私がこの世に生きてその日そこにいたという唯一の実証になります。そして私がそこにいたという事は逆説的に私がそこにいなければならなかったという事になり、それは葉っぱが風に揺られたという事と同じ事の様な気 さえしてきます。人生の中の一日の点を時間の流れから取り出す事は、私がそこにいたという事を証明する事であり、肯定的しろ否定的にしろ確かなるものとして私という存在を（他ならぬ私がですが）認めるという事のように思います。

12/3(sat)18時より
高橋義隆氏を迎え、3名でのトークショーを行います。
定員40名　入場無料
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会期：　2011年11月29日（火）～2011年12月4日（日）
会場：　TOTEM POLE PHOTO GALLERY