ルネサンス-京都・映像・メディアアート |
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Published: September 27 2011 |
There are no translations available. 絵画や彫刻といった従来の枠には収まらないメディアテクノロジーを用いたアートの誕生は、美術表現の枠組みを大きく拡げることとなりました。そして、それは’90年代のコンピュータやインターネットの一般化に合わせて、目覚ましく成長していったのです。例えば、コンピュータそのものが表現メディアの一つになり、観るだけでなく体験する作品も多く現れました。それから十数年が経った現在、テクノロジーは洗練され、「多人数・同時間」で体験するものだったメディアが「個人・別時間」で体験するものになり、身近で当たり前の存在になりつつあります。 携帯電話などで撮影した映像をすぐに公開できるようになったことは、その証の一つでしょう。しかし、最新技術を用いただけで、作品に新しい理念を与えることはもはやありません。本展覧会のタイトル「Renaissance(ルネサンス)」とは「再生」を意味します。映像やメディアアートは新しい価値に向かって「再生」する時期に差し掛かっているのです。 悠久の歴史の中で培ってきた先駆的な文化を持つ京都では、数多くの芸術系大学のもとで、美術がどのようにテクノロジーと向き合うのかを考える土壌が自然に育ってきました。市内では盛んに実験映画の上映会が行われ、多くの画廊は若い作家の実験精神に富んだ作品を積極的に支援してきました。 本展覧会ではファインアートをテーマに、京都の地で学び、そして様々なところで活動する作家や研究者の作品を展示し、映像やメディアアートの「再生」の可能性を考えます。写真、映像作品の上映、体験できるインスタレーション作品まで幅広く展示致します。京都の文化が生み出した映像・メディアアートの世界の一端を御高覧ください。 第1会場の京都芸術センターでは講堂と北ギャラリーを中心にインタラクティヴ・インスタレーション作品などを展示しています。第2会場のむろまちアートコートでは写真作品の展示と映像作品を上映しています。 座談会「映像・メディアアートの使徒へ告ぐ」 京都を中心に各芸術大学で教鞭を執ってこられた先生方に、教育論を交えながら語っていただきます。小林・中井両氏が作家活動を開始された’60年代の前衛芸術や実験映像の衝撃。伊奈氏が洗礼を受けた’70年代のコンピュータ、ビデオアートとの出会い。そして、その後めまぐるしく進化していくメディアテクノロジーと時代背景を踏まえながら、ご自身の作品や創作の原動力についても触れていただくことで、これからの映像、メディアアートを担っていく若手アーティストにとっての未来への指標が提示されることを目指します。 全文提供: 京都芸術センター 会期: 2011年11月11日(金)〜2011年11月23日(水・祝) |
Last Updated on November 11 2011 |