鎌田祥平:Collection |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 4月 21日 |
作家コメント そこで私はそのような精神的存在又は科学的な存在としての物質に注目しまし、それを芸術という 思考により表現できないかと考えました。 物質に宿る精神的なイメージを封入した作品や、本来の姿とはズレた角度から物を見る事により、 物を超え物質を意識させる作品を作りました。 このような制作を通して「物質と人間の新たな関係」の可能性を提示してみたいと思います。 鎌田 祥平/ KAMADA Shohei 個展 グループ展 ※全文提供: GALLERY ARTISLONG 会期: 2011年4月26日(火)-2011年5月8日(日) |
最終更新 2011年 4月 26日 |
会場に入ると天井まで届きそうな高さの大きく白い岩が現われる。石膏でできたその岩には、しめ縄が巻かれており、岩全体にはアンモナイト、仏像やギリシャの石膏像などが埋め込まれている。まるで掘り出されるのを待っている彫刻の岩塊のようだ。
メダルド・ロッソの彫刻では、溶岩状の形態に対象が融合している「塊彫刻」とも呼ばれる作品がある。彫刻における物質性とイメージ性の境界が造形化された作品だが、鎌田の作品もまた彫刻におけるイメージの出現を問う試みとして興味深い。