大沼茂一:八色(やしき) |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 12月 24日 |
大沼茂一は1972年、東京都生まれ。2009年の展示「静騒」では、鋭利に被写体を捉えた作品が話題を呼びました。それから1年半、本展では新作を発表します。 「何も無いような場所でも、目を凝らすとそこには必ず何かがある」そう語る大沼は、目に見えるものと見えないものの境界線を探るように、シャッターを切ります。自宅の近所を中心に撮影された本作品は、一見どこにでもある風景でありながら、どこか違和感を与えます。ありふれた風景に内在する、決して消えることのない「場所の記憶」を、大沼は鮮明に切り取り、日常に潜む生と死を静かに浮かび上がらせます。そして見るものに自身の存在意義を問いかけ、刹那的な感情を呼び起こすでしょう。 本展ではサイズの異なる作品数十点を展示します。また作家の私家版写真集(オリジナルプリント付き)も同時販売いたします。大沼にとって表現の深化とも呼べるべき本展を、どうぞこの機会にご覧下さいませ。 大沼茂一(おおぬま・しげかず) ※全文提供: フォイル・ギャラリー 会期: 2011年1月14日(金)-2011年1月29日(土) |
最終更新 2011年 1月 14日 |