展覧会
|
執筆: カロンズネット編集
|
公開日: 2010年 10月 13日 |
見たことのないものを想像することはすごく難しい。 かつて宇宙から地球を見ることのできなかった私たちの祖先が、学者たちの言う理論をなかなか受け入れられなかったように。
この二本の足と一対の眼だけでは到底見ることのできなかった世界を、今や私たちは当たり前のように見て、知っている。 そして、やっかいなことに、一度見てしまったものを記憶から消し去ることは、見たことのないものを想像することより、さらにより難しい。
科学が私たちを、見たことのない遠くの世界まで連れていってくれればくれるほど、そして、その道のりがスムーズであればあるほど、私たちはその手触りを確かめることも、帰り道がわかるように印をつけておくこともできないまま、進んでしまって戻れない。
少しばかり置いてきぼりにしてきた、自らの身体一つで感じる世界と感覚を、今度はイメージの側から自分の足を使って迎えに行き、この眼で見て、触って、確かめることによって、二つの間にできた隙間を少しでも埋めることができたら。 そんな思いで作品制作に取り組んでいます。 -井川優子
木村紘子 1980 大阪府に生まれる 2003 「今立現代美術紙展」いまだて芸術館/福井 2005 個展 アートスペース虹/京都 06年、08年、09年にも開催 2007 「P&E」ARTCOURT Gallery/大阪 08年にも参加
※全文提供: アートスペース虹
会期: 2010年12月14日(火)-2010年12月19日(日)
|
最終更新 2010年 12月 14日 |