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舩井裕 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 4月 21日

《CROSS WORD Ⅳ》1973年|シルクスクリーン|49×49cm | Copyright © Yutaka Funai | 画像提供:アートコートギャラリー

昨年6月に逝去した舩井裕の回顧展。

舩井は学生時代に具体美術協会に参加して以来、デモクラート美術家協会を経て、画家・版画家として50年にわたる作家活動を続けました。

本展では、今回の展覧会にあわせて修復され、50数年ぶりに公開される油彩画(1956)をはじめ1950年代から1990年頃までの油彩画、リトグラフ、シルクスクリーン、コラージュ作品など、約70点を展示します。

また、本展に併せ、今回の出品作品を含む、計約150点をフルカラーで掲載した舩井裕作品集を出版します。

【作家の言葉】 舩井 裕
靴下を裏返すことは誰だって出来る。手袋を裏返すのは少し手間がかかるが、これも出来る。しかしタイヤのチューブをそっくり裏返すとなると、事はかなり面倒になる。我々の日常的感覚、或は常識の範囲で考えるとこれは一見不可能な事に見えて来る。常識というものは直観を基盤にしているから、そうして見ると人間の感覚だの直観だのいうものも大してアテにならぬものの様である。そこで、モノを創る場合イキナリ自分の感覚から出発して総てを感覚的に処理してしまう、という様なやり方では、結局常識のラチ内をうろつく丈に終りそうだし、そうなれば作品に関する総ては個人の趣味の問題として片付けられてしまうだろう。精神に或る方向性を与え、創造的行為を喚び起こすものはロジックである。そしてこの行為自体はロジックの終る所から始まる、というのが僕の図式的定義である。
(※注:1975年頃の個展に際し、印刷されたと推定される資料より抜粋。)

※全文提供: アートコートギャラリー


会期: 2011年6月7日(火)-2011年6月25日(土)
会場: アートコートギャラリー
レセプション: 2011年6月7日(火)18:00 - 20:00

最終更新 2011年 6月 07日
 

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