宮城勝規:Beyond the Ultraworld |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 11月 15日 |
今回の個展では、タイトルの通りに、さらにその先に行ける可能性を示す。それに続く道は、新しいコンセプトである“抽象化”というキーワードに繋がっている。 創作の世界で抽象化とは、狭い意味では、いわゆる具体的なカタチが無いものといえるが、広く捉えると、形に縛られない概念的な哲学を純化して、視覚化する行為である。 宮城勝規の作品に登場する人物は、今回も、子供や人間とは特定していないのだが、その子供(のようなもの)は、変えようのない日常や、常識に囚われている視覚の制限から自由になれる“心”という象徴であり、また、これら子供の一見抽象的に見える姿は、そのような気持ちの有り様に気がついた鑑賞者の視点や思考、心を自由にしてくれる“眼”を与えてくれるであろう。 いわば”心的抽象”というべき新たな地平に向かって、目の前に現れてくる生き物が、以前より成熟した子供として描かれているように、新たな表現の次元へ、一歩踏み出していると思えるのだ。 ※全文提供: Ohshima Fine Art 会期: 2010年12月3日(金)-2010年12月25日(土) |
最終更新 2010年 12月 03日 |