画像提供:Ohshima Fine Art|Copyright © Koji ENOKURA
没後15年を機に、榎倉康二の油滲みの6点組の大作「干渉率」を中心に、いわゆる「もの」派とは違う視点からの考察の可能性を試みるつもりです。
粟田大輔テキスト冒頭 《干渉率B(空間に)》は1978年の作品(6点組)である。廃油による鉛面の痕が押し付けられ、まわりにしみが広がっているこの作品で、榎倉は支持体としてキャンバスを用いている。つまり、鉛の塊によるキャンバスへの介入がなされているのだが、1970年の「人間と物質」展でのインスタレーションをはじめ、伝統的な絵画からの逸脱に向かっていた榎倉において、こうしたキャンバスへの回帰はいかなる意味をもつのか。
※全文提供: Ohshima Fine Art
会期: 2010年5月22日-2010年6月26日
更新:2015年10月23日
所在地: 東京都新宿区西五軒町3-7 ミナト第三ビル3階 電話: 03-3235-2271営業: 13:00 - 19:00 日~火曜・祝日休廊ウェブサイト: http://www.ohshimafineart.com