noh play vol.1 能楽師:林宗一郎×現代美術家:ヤマガミユキヒロ |
展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2014年 5月 26日 |
ギャラリー・パルクでは、2014年6月18日[水]から6月29日[日]まで、「 noh play vol.1 能楽師:林宗一郎×現代美術家:ヤマガミユキヒロ 」展を開催いたします。
本展【noh play】は、室町時代に誕生した「能」を現代の表現行為と位置づけ、新たなクリエイションへの素材として捉えることで、同時代(いま)の様々な表現と接触し、現状(ここ)を検証し、あらたな進化(ここから)を探るもので、観世流能楽師・林宗一郎をメインに据えて、毎回様々なジャンルのクリエイターと対峙・コラボレーションするシリーズとして企画しました。
タイトルの[ノープレイ]には、『能=noh play』の意味とともに、林宗一郎がギャラリー空間を舞台に実際に公演をおこなうのではなく、様々なクリエイターと交わり、そこに成された「作品・展示」を通して新たな能の魅力や可能性を探る『演じない=no play』の2つの意味が重なります。 そのVol.となる本展は、現代美術家・ヤマガミユキヒロと協働による作品を発表します。風景を細密に描き出した鉛筆画に、同一視点から撮影した映像を投影し、画面上にうつろう光や自然の姿を写し取るヤマガミの「キャンバスプロジェクション」作品に、林宗一郎が静かに、ダイナミックに舞う、新たな能の空間を絵画内に現出させます。
本展では京都・貴船神社にある能舞台を描いた鉛筆画の上に、林宗一郎が舞う映像を重ねあわせ、幻想的な情景を描き出す作品を中心に、ヤマガミの視点で捉えた能の魅力を様々な手法ですくいあげて展示します。また会期中には林×ヤマガミによるアーティストトークのほか、「木ノ下歌舞伎」主宰:木ノ下裕一氏をお招きしたトークセッションを開催し、幅広い視点で能の可能性を模索します。
伝統芸能と現代美術の単なる融合ではなく、そこにある違いや問題を顕在化させ、相互に共有することからはじめる新たな魅力創造の可能性を感じていただければ幸いです。
【アーティストトーク】 林宗一郎 × ヤマガミユキヒロ 6月19日[木] 18:00 ─ 19:00(予約不要・料金無料) 林×ヤマガミが、能と現代美術それぞれの視点から見た互いの表現の魅力や特徴、コラボレーションの可能性など、作品制作にまつわるエピソードを交えてトークします。
【トークセッション】 林宗一郎 × 木ノ下裕一(「木ノ下歌舞伎」主宰) 6月22日[日] 18:00 ─ 19:30(予約不要・料金無料) 歴史的な文脈を踏まえた上で、歌舞伎演目を現代演劇として新演出し、古典演劇の現代性を探求している「木ノ下歌舞伎」主宰:木 ノ下裕一氏をお招きし、能を歴史や伝統を踏まえて分かりやすく読み解きながら、これからの可能性をトークセッションにより模索します。
全文提供:Gallery PARC
会期:2014年6月18日(水)~2014年6月29日(日) 時間:11:00 - 19:00 金曜日20:00まで・最終日18:00まで 休日:月 会場:Gallery PARC
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最終更新 2014年 6月 18日 |