木内貴志:続 木内貴志とその時代 ~さようならキウチさん~ |
展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2014年 3月 20日 |
ギャラリー・パルクでは、2014年3月21日[金・祝]から4月6日[日]まで、木内貴志による約3年ぶりの個展「 続 木内貴志とその時代 ~さようならキウチさん~ 」を開催いたします。 1998年に成安造形大学洋画クラス研究生を修了した木内貴志(きうち・たかし/ 京都・1973~)は、その学生時代より「神戸アートアニュアル96」(1996・神戸アートビレッジセンター)などのグループ展への参加をはじめ、1997年には初個展「木内貴志大回顧展」(1997・VOICEギャラリー/京都)を開催、以後、関西を中心に数多くのグループ展や個展により発表を続けるとともに、アーティストランによるグループ展の参加・企画なども積極的に手がけています。 これまで木内は「キウチズム」と自称する己の主義の確立を追求を標榜しつつ、絵画や立体、映像やパフォーマンスなど、手法や素材を限定することなく、表現目的に応じた多様な形態を作品として提示してきました。また、たとえば木内は社会や美術といった制度やコミュニティの中にある矛盾や問題、その滑稽さなどを、あくまでも個人の興味や疑問、執着や妄想を膨らませた果ての作品によって指摘したりもします。それは個人の中で練りに練られたシニカルな「ツッコミ」であったりしますが、同時にその多くは「駄洒落」「庶民」「ベタ」「自虐」といった香りを帯びた「ボケ」としても機能し、そこに鑑賞者のアクション(笑い、ツッコミ)を誘ったりもします。 この、いわば「ひとりボケツッコミ」とも呼べる独特のテイストは、初個展の「大回顧展」から以後の「キウチアニュアル2000」「キウチトリエンナーレ2004」「ポストキウチズム2011」など、木内のこれまでの活動・作品においてブレることなく貫かれており、かくいう本展も2000年の個展「木内貴志とその時代~オイルショックからY2Kまで~」をメタ的に引き受けたタイトルを冠して開催されます。 「さようならキウチさん」という思わせぶりなタイトルとして銘打たれた本展では、木内の新作を中心として構成されます。また、本展と同時期に大阪・Gallery wks.においては過去作のリミックス展示によって構成される「帰ってきたキウチさん」が開催されます。新作・旧作が一望できるこの機会は、木内貴志および「キウチズム」の幅広い展開をお楽しみいただける貴重な機会となるでしょう。同時にそれらの作品を概観した時、新作・旧作といった区別が便宜上のものでしかないことを知り、そこに木内貴志および「キウチズム」の「ブレのなさ」をも見ることができるのではないでしょうか。
[作家プロフィール] Kiuchi Takashi 1973年 京都市生まれ 1997年 成安造形大学卒業(造形美術科造形表現群洋画クラス) 1998年 成安造形大学研究生修了(造形美術科造形表現群洋画クラス) 個展 1997年 「木内貴志大回顧展」(VOICEギャラリー/京都) 1998年 「第1回木内賞作品展」(VOICEギャラリー/京都) 2000年 「木内貴志とその時代~オイルショックからY2Kまで~」(マキイマ サルファインアーツ/東京) 2000年 「キウチアニュアル2000・言葉と美術」(夢創館/神戸) 2001年 「キウチビエンナーレ2001・教育と美術」(マルチーズギャラリー特 設ページ/web内) 2004年 「キウチトリエンナーレ2004・名前と美術」(GALLERY wks./大阪) 2007年 「キウチビデオフェスティバル2007」(STREET GALLERY/神戸) 2008年 「キウチビデオフェスティバル2 0 0 8 ~ V H S からD V D - R へ~ 」 (GALLERY wks./大阪) 2011年 「ポストキウチズム2011」(中之島4117ポストギャラリー/大阪) 主なグループ展他 1994年 「博多少年アート」(博多/天神) 1996年 「神戸アートアニュアル96」(神戸アートビレッジセンター) 1997年 「PANZER KUNST」(ギャラリーcoco/京都) 1997年 「ART MOVE」(神戸アートビレッジセンター) 1997年 「a set」(同時代ギャラリー/京都) 1997年 「ことばのはたらき」(VOICEギャラリー/京都) 1997年 「ART WORK ON ZP2」(VOICEギャラリー/京都) 1998年 「THE SHOP HEXAGON」(長谷六角ビル/京都) 1998年 「Best Bet Paint」(ギャラリーcoco/京都) 1998年 「cafe meirin diary」(元明倫小学校/京都) 1999年 「LaboRU?展」(gallery SOAP/福岡) 1999年 「“colors”」(ギャラリーcoco/京都) 2000年 「zabrskiepoint4」(VOICEギャラリー/京都) 2000年 「Multiple Market メイド・イン・キョート」(VOICEギャラリー/京都) 2001年 「Multiple Market メイド・イン・キョート」(VOICEギャラリー/京都) 2001年 「THE UNDERNEATH」(VOICEギャラリー/京都) 2002年 「Multiple Market メイド・イン・キョート」(VOICEギャラリー/京都) 2003年 「The 座・坐」(夢創館/神戸) 2004年 「Re SPORTS」(スタジオアーカ/大阪) 2005年 「Re OLYMPIC 」(大阪南港) 2005年 「展覧会の穴」(GALLERY wks./大阪) 2005年 「gallerism2005」(大阪府立現代美術センター) 2006年 「gallerism2006」(大阪府立現代美術センター) 2007年 「美術のボケ」(CASO/大阪) 2007年 「美術のボケ ピンバージョン」(GALLERY wks./大阪) 2008年 「大人のたしなみ 一筆箋展」(オソブランコ/大阪) 2009年 「After School 放課後の展覧会」(元 立誠小学校/京都) 2009年 「カレンダーfor2010」(アートスペース虹/京都) 2009年 「ARTSPACE ZERO-ONE オープニング展」(ARTSPACE ZERO-ONE /大阪) 2010年 「CAPアートマーケット2010」(CAP STUDIO Y3/神戸) 2010年 「Art Court Frontier 2010 #8」(ART COURT Gallery/大阪) 2010年 「わくわく立誠小学校」(元 立誠小学校/京都) 2010年 「軽い 人たち」(GALLERY wks.ARTSPACE ZERO-ONE/大阪) 2010年 「SEIAN FRONTIER volume.2」(成安造形大学ギャラリー アートサ イト/滋賀) 2011年 「愛の秘密工作室」(HEP HALL/大阪) 2011年 「激凸展」(unseal contemporary/東京) 2012年 「木内貴志フリマ」(ARTIST FM ZERO-ONE/大阪) 2012年 「大イタリア展」(studio J/大阪) 2012年 「美術のくすり」(KUNST ARZT/京都) 2013年 moetacu out 01「HAGAKI Party」(後素堂ギャラリー/京都) 2013年 「胎内巡りと画賊たち」(京都美術工芸大学付属京都工芸美術館) 2013年 「高尾小フェス2013」(Gallery Den mym/南山城村) 2013年 「ラジドク! -Radio Documenta-」(KUNST ARZT/京都) 2013年 「Calendar for 2014」(アートスペース虹/京都) 2014年 「大ドイツ展」(studio J/大阪) 2014年 「Value added - フロクノミリョク」(Oギャラリーeyes/大阪)
*「オープニングレセプション」 3月21日(金)18:00~ (木内貴志によるバーカウンタートーク&パフォーマンス)
全文提供:Gallery PARC
会期:2014年3月21日(金)~2014年4月6日(日) 時間:11:00 - 19:00 休日:月 会場:Gallery PARC
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最終更新 2014年 3月 21日 |