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Closed Association
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 6月 17日

 

このたびGALLERY MoMo Projects では6 月15 日(土)から7 月13 日(土)までロンドンを拠点に制作発表を続けてきた川上幸之介のキュレーションによる、4人の新進アーティストの展示「Closed Association」を開催致します。 また6 月22 日からはGALLERY MoMo Ryogoku に於いて、大坂紘一郎のキュレーションにより、川上幸之介を含めたロンドンで活躍する作家3 人による展示を予定しています。合わせてご高覧いただければさいわいです。 

—諸芸術とは、実は諸宗教の後継者にほかならないということである。わたしたちの悲劇や喜劇は、昔の供犠の延長でしかない— 
文学と悪/ ジョルジュ バタイユ

オブジェを媒介に作家それぞれの観念やそれに伴う行為の表出は、芸術家の表現の追求と社会思想に反映した変革を繰り返しています。今展覧会では、バタイユの供養という、あらゆる側面での脱神聖化する行為を喚起させる、近代的な思考からの脱却を見せる新しい世代の作家達がセレクトされています。秘密結社という意味をも持つClosed Association は表現形態のあり方を再認識させ隠されたシステムをあぶりだし、この世界に対して新たに脱魔術的プレゼンテーションを行うものです。
2013 年 川上幸之介

[作家コメント]
●キュレーション: 川上 幸之介

●赤田 竜一
関係性と存在、資本主義への疑念を「影」で表現する赤田竜一は日本の前衛芸術の影響を受けつつ脱物質化したアプローチで表現します。曖昧で絶えず変容する存在を記号化することで記憶と残像を視覚化し、知覚情報を再構築することで実存に迫ります。


●宇都宮 恵
カラフルな色彩を用いた絵画、彫刻と実験、現代音楽を混ぜあわせたインスタレーションを宇都宮恵は発表します。シンボル, 記号が反復される作品や時間と彫刻の関係をパラレルに示唆したものや情景が閉じ込められた異空間への入り口を立体化した作品は、抽象表現に限らず、歴史を時間とともにコラージュし、 表現媒体の可能性を探求しています。


●亀井 梓
自身の障害に対して言及した作品を制作する亀井梓は、布や毛糸を用いてスカルプチャーとペインティング、のハイブリッドな作品を作ります。自身の切り取られた内蔵を表現しているという作品は自分では回避しようのない事実を女性的なテキスタイルを用いて表現しています。作品からは抑圧される側の絶叫にも似た叫びや、「女らしさの神話」を破壊しているかのようです。


●大島 歩
大島歩は実験、アバンギャルドミュージックの歴史に言及した作品を自身のパフォーマンスを通して表現します。作品はロウソクの立てられた結界の様な円形の中心、使い古された金槌や、のこぎり、ハンマー、鎌や、動物の頭蓋骨や角など魔術を暗示させるインスタレーションを行います。
それは、殺人や、ホラー映画のワンシーンを想像させるとともに、硬質なレディメイドから緊張感を作りだし鑑賞者に破壊を暗示させます。大島は不確定性や、偶然性においての表現の拡張をもたらしています。彼女は魔女狩りについても言及しています。


全文提供:ギャラリーモモProjects
会期:2013年6月15日(土)~2013年7月13日(土)
時間:12:00 - 19:00
休日:日・月・祝
会場:ギャラリーモモProjects
最終更新 2013年 6月 15日
 

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