長塚秀人:純粋風景 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 2月 20日 |
長塚秀人(1969生)は、風景を対象に微妙な被写界深度の調整と妥協を許さない色表現で現実の風景を非現実的に写し出す写真作家として知られています。ほとんどのモチーフが風景であるが故に、視る者は「これはどこなのか」「どうやって撮影したのか」といったその場の情報を求めてしまうが、作家が論じているのは「風景であれば十分だ」ということ。写真というジャーナリズムを写し出すコンテンツを用いながらも、デリケートにコントロールされた被写体によって、ジオラマを見ているかのような錯覚を鑑賞者に与え、いつしか、その風景が現実であるか否かということは不要な情報ではないかという一種の開放感すら感じさせます。2年ぶりとなる今回の新たな「風景」に是非ともご期待下さい。また、本展会期中に開催される「アートフェア東京2009」「エキシビジョン・スペース(東京国際フォーラム1Fアート・ショップ内)」にも長塚の作品が出品されます。 ※全文提供: レントゲンヴェルケ |
最終更新 2009年 4月 03日 |