sense perception / 感覚による認識: |
展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2010年 1月 17日 |
当ギャラリー取扱作家鈴木崇と、ゲストとして、写真家のカトリン・パウル(Katrin Paul)、4人のメディアアートユニットであるSZを迎え、タイプの違う作品が相互に呼応しあう空間をつくりあげることと思います。
鈴木 崇 「ARCA」を出品致します。この作品で鈴木は「影」という被写体に取り組んでいます。一見ぼうようとした不明確な輪郭なのですが、実は、平面に映るピントの合った影をとらえています。「影」は光によってその存在が成立しています。それ自体を影を作り出す物体から離したと仮定した時、それは影を作り出したもの以上に、その物にまつわる事や本質を語ってくれているのではないでしょうか?「見る」という、普段はほとんど意識しないその行為を「写真」という装置を使って考え続ける鈴木の試みなのです。
■略歴 1971 生まれ 1996 アート・インスティテュート・オブ・ボストン写真学科卒業 2001-02デュッセルドルフ芸術アカデミーにてトーマス・ルフのクラスに在籍 2001-02デュッセルドルフにて トーマス・ シュトゥルートに師事 京都在住
■個展 2008 「ARCA」The Third Gallery Aya、大阪 2006 「Altus-spatium」The Third Gallery Aya、大阪 2004 「Altus」The Third Gallery Aya、大阪 2002 「Haut」アーティスロングギャラリー、京都
■ パブリックコレクション 東京国立近代美術館、The Art Institute of Boston、清里フォトアートミュージアム
カトリン・パウル(Katrin Paul) 「Shirobamba」を出品致します。ある日の夕暮れ、車を運転していると、あっという間に吹雪に見舞われ、身動きできなくなった。いや、まるでそんな感じだった。地球で何が起こったのか?これは夏の終わりの雪なのか、地球外生物か、それとも、車のライトに引き寄せられたただの白い虫なのか、辺りを飛び交う無数のしろばんばか?彼らの持って生まれた神秘的な光がこの神聖な出会いをもたらした。凝視する瞬間がここに捕らえられている。
■略歴 ドイツ、フランクフルト生まれ 2004 多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程修了、博士号取得
■おもな個展 1995 「Wer Kennt den Schelm in Tiefer Nacht genau?」カノーヴァン(愛知) 1997 「WO」カールスルーエ美術大学(カールスルーエ/ドイツ) 1999 Lightworks Exhibitions 1「skindeep」ライトワークス(神奈川)、ムラタ&フレンズ(ベルリン) 2000 「PlayingSummer」ギャラリーシマダ(東京)、富士フォトサロン(東京、大阪)、ギャラリー_(ミュンヘン)、「米なれど ちょっと紅さし 朝鏡」ギャラリースペース21(東京)、新宿ニコンサロン(東京) 2002 「カトリン・パウル展」横浜美術館アートギャラリー(神奈川)、ヨコハマポートサイドギャラリー(神奈川) 2004 ベルギーフランドル交流センター 写真ギャラリー、(大阪) 2005 テュフ ラインランド フォーラム、日本におけるドイツ年(新横浜) 2007 遊工房アートスペース (東京) 、alpha Gallery, Saigon (ホーチミン/ベトナム) 2008 遊工房アートスペース (東京) 2009 西会津国際芸術村・道の駅よりっせ(西会津町/福島) 、遊工房アートスペース (東京)
SZ virtual / actual [pneuma] バイオ・フィードバックによるメディアアート・プロジェクトを出品します。"virtual/actual"は、人と自然を貫く生命の潜在的多様性をテーマとするメディアアート・プロジェクトなのです。2008年のプロジェクトでは、鑑賞者の脳の状態を脳波測定装置によって測定・分析し、そのデータを視聴覚イメージとしてフィードバックすることを試みた。今回のプロジェクト [pneuma]では、鑑賞者の呼吸をセンシングし、そのリズムや強弱に基づいた視聴覚イメージの生成を行い、鑑賞者にリアルタイムでフィードバックすることを試みる。
メンバー:砥綿 雅之、森 公一、真下 武久、前田 剛志、(二瓶 晃)
※全文提供: The Third Gallery Aya
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最終更新 2010年 1月 25日 |