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1floor 2011「道の草 公園の壁」
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 8月 10日

画像提供:神戸アートビレッジセンター

神戸アートビレッジセンターでは、当センターの設立主旨である「若手芸術家の育成」の理念に基づいて、若手アーティストやキュレーターの育成支援を目的とした公募企画「1floor(ワンフロア)」を2008年より開催しています。

今回は水野正彦と宮田篤の2名のアーティストが当センターの1階に向かい合う「KAVCギャラリー」とコミュニティスペース「1room」を1つの空間と見なし、展覧会実施におけるあらゆる要素を対話しながらKAVCスタッフと共に展覧会を創り上げます。

水野正彦は、古びた看板や汚れた壁を取材して撮影し独自の感覚で切り取ったモチーフを、アクリル絵具や樹脂、砂、木材等の素材や、シルクスクリーンの手法を使って作品化しています。写真や版が生み出すモチーフとの距離感を保ちながら、形や素材への直接的なアプローチを試みています。

宮田篤は、紙や布など日常的な素材を用いて、自身の言葉を他者の言葉とつなげて物語を育てる作品や、その場所にある言葉を布に縫い付ける作品等を各地で展開しています。一種の遊びのようにも感じられる参加型の作品を通して、日々の生活の中で思いついた言葉と言葉の関係を作品化しています。  タイトルの「道の草 公園の壁」は、アーティストが紡ぎだした言葉です。この言葉は水野、宮田両者の作品に共通する日常性や遊び心、また、一般的には見過ごされてしまいそうなものに価値を見出し、制作のきっかけとしている点を示唆しています。

本展ではギャラリーにおいて、両者の作品が共存し、広場やそれを取り囲む道のような空間が生まれます。また、1roomとその周辺では、両者がセンターの立地する新開地をリサーチして得たモチーフによる新作を発表します。

彼らが創る遊び心ある「公園」へ、ぜひお立ち寄り下さいますと幸いです。

水野正彦 MIZUNO MASAHIKO
1983 広島県生まれ
2008 倉敷芸術科学大学芸術学部美術学科卒業
2010 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画修了

・個展
2009 「水野正彦展」番画廊/大阪

・グループ展 
2007 「版画の世界~その歴史と技法~」加計美術館/岡山
「THE NEW FACES展」石田大成社ホール/京都
2008 「Thinking Print vol.2 もう一つの写真表現」京都芸術センター/京都
「四条ストリートギャラリー2008」FTスクエア/京都
2010 「京都市立芸術大学制作展」(奨励賞)京都市立芸術大学/京都

水野正彦は、古びた看板や汚れた壁を取材して撮影し独自の感覚で切り取ったモチーフを、アクリル絵具や樹脂、砂、木材等の素材や、シルクスクリーンの手法を使って作品化しています。写真や版が生み出すモチーフとの距離感を保ちながら、形や素材への直接的なアプローチを試みています。

宮田篤  MIYATA ATSUSHI
1984 愛知県生まれ
2007 愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業
2009 愛知県立芸術大学大学院美術研究科美術専攻修了

・個展
2005  「ほくほく星に進路をとれ」エビスアートラボ/愛知
2007  「はくぶつ感」U8projects/愛知
2008  「かんそう曲」鑓水青年美術館/東京
2010  「としょ感と図書館」川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン /埼玉

・グループ展
2006 「取手アートプロジェクト2006」茨城県取手市内各所
2008 「RELAY」AD&Agallery /大阪
2010 「ふしぎの森の美術館」広島市現代美術館/広島

・ワークショップ
2007 「びじゅつ感」名古屋市美術館/愛知
2008 「しょうがく感」ARCUS/茨城 

宮田篤は、紙や布など日常的な素材を用いて、自身の言葉を他者の言葉とつなげて物語を育てる作品や、その場所にある言葉を布に縫い付ける作品等を各地で展開しています。一種の遊びのようにも感じられる参加型の作品を通して、日々の生活の中で思いついた言葉と言葉の関係を作品化しています。

全文提供: 神戸アートビレッジセンター


会期: 2011年8月27日(土)-2011年9月19日(月・祝)
会場: 神戸アートビレッジセンター1F (ギャラリー、1room )

最終更新 2011年 8月 27日
 

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