小田志保 展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 12月 26日 |
小田が表現するのは現代女性の内面である。 今の日本は若者が生きにくい社会になっている。特に地方では、殆ど正社員になることが出来ず将来が描けない。男性にもなかなか頼れないし、自立するにも自分の望み通りの就職口が見つからないのが現状である。一人で切り開くには過酷な現状が待ち受けている。 現代社会に生きる小田が女性像を描くことは、必然的に今の自分と向き合うことである。絵を描くごとに自分から逃げずに真正面から向き合う。悩み、不安を抱え、漠然とした未来に想いを馳せる。かなりの勇気と強い意志が必要だと想像出来る。 現在の小田作品の特徴は、人物の背景を一色で描いている事である。そこには、人間の人生を意味する歴史、時間、生命、死を表現する物は一切描かれていない。 背景一色からは、悠久の空間が永遠に広がっているように感じ、そこに存在する時間は、夢か現実か。どこか女性が浮遊しているようにも見える。 小田の作品から、この現代社会で少しでも前向きに生きようとする女性像を感じる。 今展では、大作を中心に約10点を発表致します。是非、この機会にご高覧賜りますようご案内申し上げます。 1月28日(土)の17時からは、January Partyを開催致します。関西では珍しいギャラリーコンプレックスビルとなった若狭ビルとその前にある山登寿ビルの5つの画廊(The Third Gallery Aya, Yoshimi Arts, SAI GALLERY, Calo Bookshop&Cafe, KOUICHI FINE ARTS)が一斉にパーティーを開きます。 [作家プロフィール] 全文提供:Yoshimi Arts 会期:2012年1月23日(月)~2012年2月12日(日) |
最終更新 2012年 1月 23日 |