展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2013年 8月 26日 |
篠塚聖哉は1970年熊本県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業。主な展覧会に2006年「MOTアニュアル2006 No Border「日本画」から/「日本画」へ」(東京都現代美術館)、2008年「ピクニックあるいは回遊」(熊本市現代美術館)などがあります。 篠塚は2012年6月から一年間、ドイツのベルリンに滞在し作品を制作しました。本展は帰国後初の個展となります。「濡れ、乾きを繰り返す大気の循環」を主題に、出身地である阿蘇の火山や湿潤な大気を描いてきた篠塚にとって、気候の違うドイツで生活することは日本の気候風土への理解を深め、それを違った側面から見る時間でもありました。阿蘇の草原が千年以上にわたって放牧、採草、野焼きなどを繰り返し、人が関わることによって維持されているということもドイツ滞在中に改めて気づいたと言います。展覧会タイトルの "Intervene" は「2つの物、事、時間などの間に介在する」という意味があり、今回の新作には、人が介入した結果維持されている故郷の光景がイメージの源泉となって描かれています。 本展では、40x50cmのキャンバスにオイルスティックで描かれた新作絵画22点余りを展示いたします。オイルスティックは篠塚が初めて用いた素材ですが、これまでのオイルパステルと同様に画面に残った線や形を指先で伸ばしながら描いています。その色は一層奥行きを増し、観る者の心の深部に触れてくるかのようです。2014年秋には熊本県のつなぎ美術館での個展の開催も決定しており、今後の活躍がますます期待される篠塚の新作をどうぞご高覧ください。
オープニングレセプション:9月3日 (火) 18:00-20:00
全文提供:アンドーギャラリー
会期:2013年9月3日(火)~2013年11月30日(土) 時間:11:00 − 19:00 休日:日・月曜、祝日 会場:アンドーギャラリー
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最終更新 2013年 9月 03日 |