内海聖史:色彩のこと |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 7月 10日 |
内海聖史(1977年生)個展。美術館や画廊での展覧会経験も数多く、870点組という驚異的なペインティング「三千世界」なども話題を呼んだ、抽象絵画家としては既に若手から中堅の域に達しつつある注目アーティストです。スパイラルの円形の空間を取り囲むように据えられた巨大なペインティング「色彩の下」と、すらりと伸びるギャラリーでグラデーションを取り込んだ「十方視野」シリーズを組み合わせて展示する。 会期: 2009年6月30日-2009年7月12日 |
最終更新 2009年 6月 30日 |
近年活躍著しい内海聖史の個展に展示されていたのは、レントゲンヴェルケの個展「十方視野」(2009年)で展示された同名の一連の作品と、≪色彩の下≫(2004年)と題された高さ3.8メートル、幅17メートルにもなる巨大なペインティング。どちらも既発表作品だが、自然光を広く取り込む円形の空間(アトリウム)で見る≪色彩の下≫は、あたかも天上から色が降って来るような趣があり格別だった。当然時間や天気によってもその表情は変化する。 新作を希望する人はギャラリエアンドウでの「千手」が開催中であり(〜2009年7月25日)、夏には京都のeN artsでの「ボイジャー/Voyager」(2009年8月1日〜8月30日)と発表が相次ぐ。